同じ自転車に10年乗り続けた間の「思い出深い故障」の話 今週のお題「わたしと乗り物」に際して
今週のお題「わたしと乗り物」
今回は余談回です。
書いていたらかなり長くなりましたが、「ドロヨケのボルト部破断」の話だけは命を守る意味で是非知っておいて欲しいのでそこだけでもどうぞ。
「この自転車は10年使えるよ」が本当になった
はじまりは小学校を卒業し中学校に入学する前の春休みのこと。
成長してからだも大きくなるし行動範囲も広がるから、ということで親が自転車を買い替えてくれることになりました。
そのときに行きつけの自転車屋さんで選んだのがブリジストンの「ラクロス」という通学向けのモデルで、確か少し値引いてもらって5万円くらい。
自転車屋さんが「この自転車は10年使えるよ」と言っていたが、当時は3年くらいで自転車を買い替えていたので「まあ10年は使わないだろうな」と思っていました。
その後使用頻度に波はあれど、結果として就職1年目まで使っていたので12年くらい現役で使っていました。
特に高校や予備校時代は片道5kmの通学で使っていたため、走行距離は10,000kmを優に超えています。
我ながら物持ちの良さに驚きますが、その間全く修理がなかった訳ではありません。
思い出せる故障内容
思い出す限り、廃棄するまでの間にあった故障は
・タイヤのパンク 多数(年1,2回)
・タイヤの凹凸のすり減りによる消滅 1回
・タイヤ内のチューブの消耗 1回
・ブレーキの消耗 1回
・ライトの断線 1回
・ベル内のバネの破断 1回
・ハンドルグリップの摩耗 1回
・サドルの破れ 1回
・ドロヨケのボルト部破断 1回
・ダブルロック(施錠)の前タイヤ部故障 1回
・転倒時のカゴの歪み 1回
・電柱にぶつかったことによるフレームの歪み 1回
といったところ。
この中で「(悪い意味で)特に思い出深い故障」について書いておきます。
思いもよらない急停止が起こる!危険度1位!「ドロヨケのボルト部破断」
ドロヨケとは自転車の前輪後輪の上に付いている少し丸まった金属板のこと(上の写真だとタイヤの上にふわっと浮いてる黒いパーツ)です。
車輪についた泥は走行中の車輪の回転で飛びますが、これが受け止めてくれていて乗っている人は泥で汚れません。
これはボルトでフレームに固定されているが、自転車は揺れるので固定部が徐々に金属疲労していき最終的に破断します。私の時は購入から5年くらいで壊れました。
問題は「走行中にドロヨケが取れてしまうと何が起こるか」です。
結論から言えば「自転車が急停止する」のです。
ドロヨケは正常では車輪から「少し浮いた状態」で固定されていますが、固定部が壊れればドロヨケは車輪に巻き込まれ、タイヤをロックすることもあります。
畳んだ傘がタイヤに巻き込まれてタイヤをロックし急停止する話はよく聞きますが、それと似たようなことが起こります。
私はこれが起きた時に慣性の力で前方に投げ出されたものの、運よく怪我はありませんでした。しかし場所やタイミング次第では死んでしまう事故になり得るので予防して欲しいです。
対策としてはドロヨケは「2箇所以上で固定されている」ので、「1箇所壊れたら自転車屋に修理を依頼する」ことです。
ライトが点かないのは普通に危険な上に、警察に止められることも
ライトを点けずに夜間交番の前を自転車で通り過ぎたりすると、止められて名前など確認されたりします。
私が買ったものは夜間勝手にライトがつくタイプでしたが、故障後に交換したライトは自分でオンオフを切り替えないといけないやつだったため気づかず、そのせいで一度おまわりさんのご厄介になりました。
あれ以来「ライトが点いてるか」はこまめに気にかけるようになりました。
フレームの歪みは事故を疑われる
自転車の「骨」とも言えるフレームですが、私は高校時代自転車通学中に考え事をしていたら電柱にぶつかってしまい、フレームが少し曲がってしまいました。
まともに乗れる状態ではなかったので行きつけの自転車屋さんに修理を頼んだところ、
「こんなにフレームが歪んでるなんて事故で人を轢いたんじゃないか」
と疑いをかけられました。
その後親からも改めて確認されることになりました。
実際人を轢いてしまったわけではないので後ろめたいことは何もありませんでしたが、印象に残る出来事でした。
フレームは交換すると3万くらいかかるものだったので、「できる限り元に戻してもらった状態」でその後も使い続けました。
自転車も半年に1回くらい点検出したほうがいい
ふりかえってみて思うのは「自転車も定期検診しとくと故障による事故のリスクが減っていい」ということです。
事故って失うものに比べれば故障しそうなパーツの交換費用くらい安いものです。
以上!最後まで読んでいただきありがとうございます!