音感弱者成長記録

音楽制作方面の活動記録。余談記事多め。

知ってるだけで歌の音程精度が上がる「無意識のキー感覚」

 

 

 

こんな人向け

  • 歌のピッチ(音程)が取れなくて改善したい
  • カラオケでたまに鳴る最初の和音の意味が気になる

 

 

 

音感が乏しいとカラオケで歌ったりしてもあまり気持ち良くなかったり、採点かけても音程のバーからずれまくって凹んだりします。

 

f:id:phase_B:20190529203907j:plain

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

 

真っ当な改善方法であれば、原曲を何度も聴き、レコーダーなどで自分の歌声を客観的に確認して修正して行くというやり方が考えられます。しかし「そこまでする機材も根気もない。。。」という人向けに「効果はほんの少しだけど簡単に改善する方法」を教えます。それが「無意識のキー感覚」を利用することです。

 

「無意識のキー感覚」とは

 

これは一般的な呼び方ではなく、私が説明のために使っている言葉です。

プロの演奏ではあまりないですが、聞いたことのない曲でも「演奏の音のミス」ってなぜか直感的にわかると思います。中学校や高校の文化祭の演奏とか思い出してもらうといいかもしれません。

この「聞いたことない曲のはずなのに音のミスがわかる」というのは「その曲のキーを無意識に把握しているから」なのです。曲のキーについてここでは詳しい説明は避けますが、最低限ざっくりいうと「曲の中で使うと馴染む音」のことです。キー以外の音を使うと音が濁ります。

小さい頃から西洋的な考え方の音楽を聴いてきた私たちは、特別な訓練をしてなくても無意識に曲のキーを把握できるようになっているのです。だからキー以外の音を聞くと「あ、間違えたな」とわかるのです。

これを歌に応用すれば、音程を間違ったところは「間違った!」とわかるし、キーの音が体でわかっていれば音程を外しにくくなります。

 

 

 

無意識のキー感覚を歌に応用するには

 

具体的にどうすれば応用できるのかというと、カラオケの中でいくつか意識することでキー感覚をより鋭敏に使うことができます。

 

意識すること

  • イントロ(前奏)を意識して聴く
  • イントロがない場合は演奏前の和音を意識して聴く

 

この2つです。びっくりするくらい簡単です。

私たちは無意識に曲のキーを把握する能力をすでに持っていますが、「把握するまでの時間」には差があります。イントロで完全に把握できれば問題ありませんが、AメロやBメロで歌いながらだんだん音程の精度が上がって行く人は把握するまでの時間がかかりすぎていて、音程が合いにくくなっているのです。この把握する時間を短縮するには「イントロで使われている楽器の音をよく聴く」ことが有効です。イントロの間は歌が無いからといって友人と喋っていたり、他に注意を向けているとキーの把握が遅れます。

じゃあイントロがないときはどうすればキーを把握できるのか?というと、カラオケでイントロのない曲は必ず最初に(大抵ピアノの音で)「ジャーン」と和音が鳴ります。あれがキーの手がかりになります。原曲にないはずのあの和音は「曲のキーの中で一番基本となる音の集まり」でできています。あれがないと絶対音感の人でもない限り、歌の出だしの音は合わせることができません。逆にいうとあれがあることで体がキーを把握できるのです。とはいえ、イントロのある曲と比べて手がかりの音や時間が少ないことは変わりないので、イントロのない曲はやや難易度が高いといえます。

 

 

 

まとめ

歌の音程精度を上げたいなら

  • イントロは意識して聴く
  • イントロのない曲の最初に鳴る和音は「キーを掴む重要な手がかり」だから意識して聴く

 をすると少し改善する。

 

 

以上最後まで読んでいただきありがとうございます。お役にたてば幸いです。